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寄稿◎空中浮遊エアロゾルの鼻腔への到達ルートとサージカルマスクの有効な使い方
ゴーグル装着のもうひとつの意義とサージカルマスクについての考察

2020/05/19
西村 秀一(国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター)

 ゴーグルは感染防御のアイテムとして使用されている。その役割が目を保護するものであることは誰でもわかる。さて、実際新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の結膜炎の発症頻度はどれくらいであろうか。ネットで調べてみるとどうやら1~3%とされているようである。この結膜炎のきっかけとしては、大きく

1.結膜へのウイルスを含む大飛沫の直接衝突
2.ウイルスに汚染した手指の直接接触
3.ウイルスを含む空中浮遊エアロゾルの結膜への沈着 

の3つと考えて良いだろう。

 患者を前にした想定での話である。3つの中では、感染防御の標準装備の時には2番目はほぼないと考えられる。手袋をしている手であえて目を触るようなこともないだろう。だが1番目や3番目の可能性はあり、それらを防ぐ意味で目の前で咳をしそうな患者あるいは疑い患者に接する医療従事者のゴーグル装着に意義があることは間違いない。

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