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寄稿◎新型コロナの抗体検査の意義とは?
COVID-19の血清疫学についての素朴な疑問
神戸スタディーに問う

2020/05/07
西村秀一(国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター・臨床検査科)

 神戸市立医療センター中央市民病院研究チームの発表に世の医療関係者が動揺している。この発表とは、感染拡大初期に当たる時期の外来患者1000人の血液検査で3.3%(33人)が抗体を持っていたというものであり、その数値から推計すると単純計算で4月上旬までに市民4万1000人が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染していたことになるという。

 しかしこの研究の詳細が分からない。分からないままに結論だけが独り歩きしている現状を筆者は懸念している。以下はこの研究の発表を聞いて感じた疑問である。

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