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緊急寄稿●診療と心の健康の両方を維持するヒント
「火事場の馬鹿力」ではCOVID-19診療は続かない

2020/04/20
大江 美佐里(久留米大学病院カウンセリングセンター長・久留米大学保健管理センター准教授〔産業医〕)

 精神科医である筆者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を専門分野として久留米大学病院のカウンセリングセンター長を務めているが、同時に産業医として久留米大学教職員のメンタルヘルスケアを担当している立場にある。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により7都府県を対象に4月7日緊急事態宣言が発令され、4月16日には対象が全国に拡大された。筆者が勤務する福岡県では、 3月半ば頃までは講演会や学会の中止をはじめとした自粛や海外出張者や留学者の帰国後待機への対応が主であり、地域全体の危機感はそれほどではなかった。ところが、3月終わり頃からはCOVID-19罹患者の急増が著しく、4月7日の緊急事態宣言の対象県となった。日に日に緊張感が高まり続けているといっても過言ではない。

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