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JAMA誌から
イタリアのICUに入院したCOVID-19患者の特徴
ロンバルディア地方の診断確定例1591人の分析

 イタリアFondazione IRCCS Ca' Granda Ospedale Maggiore PoliclinicoのGiacomo Grasselli氏らは、2020年2月20日から3月18日までの期間にロンバルディア地方の72病院のICUに入院したすべてのCOVID-19確定例を対象に、後ろ向きケースシリーズ研究を実施した。患者の多くが高齢者で、88%が機械的換気を必要とし、ICUでの死亡率は26%だった、などの分析結果をJAMA誌電子版に2020年4月6日に報告した。

 イタリアのロンバルディア地方では2020年2月20日に、COVID-19と診断された患者のICU入院が初めて報告された。それ以来患者は増え続け、ロンバルディア地方の当局はICUのネットワークを構築し、ICUへの入院が必要な患者を管理してきた。3月18日までにPCR検査によりSARS-CoV-2陽性と判定された患者は1万7713人で、そのうちの9%に相当する1593人がICUに入院した。

 これまで、ICUでの治療を必要としたCOVID-19患者の臨床的特徴に関する十分な情報は報告されていなかった。中国の病院のデータでは、ICUでの治療を必要とした患者の割合は5%から32%までばらつきがあった。感染の拡大が進む地域で、アウトブレイクへの対応策を準備するためには、ICUでの治療が必要な患者のベースラインの特性や転帰についての情報が欠かせない。そこで著者らは、この後ろ向き研究を実施した。1593人のうち、分析に必要なデータが得られなかった2人を除く1591人から、人口統計学的データと臨床データを収集した。

 1591人の患者の年齢の中央値は63歳、四分位範囲は56~70歳で、全体では14~91歳だった。性別は82%が男性だった。363人(23%)が71歳以上で、203人(13%)は51歳未満だった。

 併存疾患に関するデータが得られた1043人のうち、709人(68%)が何らかの併存疾患を有しており、509人(49%)は高血圧だった。続いて多かったのが心血管疾患(21%)や脂質異常症(18%)で、COPD患者は4%と少なかった。80歳超の患者は全員が、60歳超の患者も76%が併存疾患を有していた。

連載の紹介

シリーズ◎新興感染症
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する話題を中心にお届けしています。

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