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トピック◎新型コロナウイルス感染症・曝露リスク
個人防護具不足の懸念、防護シールドでしのぐ

聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科の土田知也氏

 新型コロナウイルス感染が疑われる患者を診察する際に使用する防護シールドが、聖マリアンナ医科大学病院で稼働中だ。総合診療内科の土田知也氏らの研究グループが考案し、株式会社スターボール(福岡県)が製作したもの。患者の急増が危惧される中、診察時の曝露リスクを低減できるだけでなく、個人防護具の不足を補える緊急時用シールドとして医療関係者の注目を集めそうだ。

 COVID-19疑いの患者を診察する際、医療者はマスクやヘッドカバー、眼のシールド、ガウンなどを身に着ける。しかし、このまま患者が増えていけば、こうした個人防護具がいずれ枯渇する──。

 「3月に入ってから試作品の開発に取り組んできた」。こう語る土田氏らは当時、新型コロナウイルス感染疑いの患者を診察する機会が増えていく中で、自らの曝露リスクと個人防護具の不足という2つの懸念に直面していた。

 この事態を打開するため土田氏らは、個人防護具の不足を補う防護シールドの試作に着手。スターボール社の協力のもと、防護シールド(商品名スターボールシールド)の開発に至った(写真1)。防水ダンボール製で、患者と医療者の間に設置して使用する。段ボール製のため安価であるばかりか、組み立て式で自由に持ち運びが可能で、かつ設置場所を選ばないというメリットもある。

写真1 聖マリアンナ医科大学病院で稼働中の防護シールド(サイズ;縦1500mm、横600mm、幅230mm(上部)、700mm最下部)

写真2 防護シールドを介した検体採取の実演

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