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JAMA誌から
ACE阻害薬やARBはCOVID-19患者に有害なのか?
学会は治療薬の継続を推奨

 高血圧患者はCOVID-19が重症化しやすいことが示されているが、ARBとACE阻害薬が関与しているのではないかという懸念が高まっている。米国Brigham and Women’s HospitalのAnkit B. Patel氏らは、臨床医には、確かな情報が得られるまでは降圧薬の変更を行わず、患者の不安を受け止め、安心できるような助言を与えることを求めた。同氏らの主張は、JAMA誌電子版のViewpointに2020年3月24日に掲載された。

 降圧薬の使用に関する懸念を呼び起こしたのは、Lancet Respiratory Medicine誌に2020年3月11日に掲載された仮説だった。これを執筆したスイスBasel大学のLei Fang氏らは、特定の薬剤、例えばイブプロフェンや、ACE阻害薬、ARBが、SARS-CoV-2の感染とCOVID-19の重症化を容易にする可能性があるのではないか、という考えを示した。理由を、ACE阻害薬またはARB、チアゾリジン系糖尿病治療薬、イブプロフェンの投与により、ACE2の発現が上昇することを示した文献があるからだ、としている。しかしそれらは、ほとんどが動物モデルに由来する情報だった。

 今回のViewpointでPatel氏らは、これらの降圧薬がCOVID-19を発症した患者に利益をもたらすことを示唆した動物実験の結果もあり、現時点では、COVID-19患者に対する投与を控えるべきかどうかは全く分からず、確かな情報が出てくるのを待つ必要がある、と述べている。

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