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緊急寄稿◎米名門病院の看護師が死亡、院内でゴミ袋を着用せざるを得ず
瀬戸際の米国、防護具なしの泥沼コロナ戦争

2020/03/31
緒方さやか

おがたさやか氏〇親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にあるカイザー病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。日経メディカル Onlineにて「米国NPの診察日記」を連載中。

 2週間前、米国社会が新型コロナウイルス感染症COVID-19)によって大打撃を受けると予想される理由について書いた(関連記事:米国が新型コロナに大打撃を受ける背景)。この原稿を書いた10時間後に、サンフランシスコ一帯で「自宅待機令」が出たことで衝撃が走った。さらに、それから1週間あまりの間に他の州でも自宅待機令が発令され、この原稿を執筆している3月末現在、米国内の4人に3人が自宅待機の状態にある(外部リンク)。

 「自宅待機」というのは、日本でも出された「週末の外出自粛」とは違う。ほとんどの人が在宅での仕事を強いられ、友達と2人だけで会ったりすることも禁止。ただし、他人と近づかない限り、個人での散歩は許されている。

 レストランなども閉店で、テイクアウトのみ可能。ただ当然ながら、多くの人が自炊しているため、飲食店の客の数は激減した。地元のレストランから「倒産間近です。将来使えるギフト券を、今買ってください」という悲痛なメールが毎日届く。

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