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緊急寄稿◎COVID-19対策のために予定手術を管理
ドイツにも忍び寄る医療崩壊

2020/03/30
金子英弘(東京大学医学部循環器内科)

 2020年3月29日時点で、全世界での感染者が60万人、犠牲者が3万人を超えた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。大規模感染は、当初の中国から欧州、そして米国へと拡大して、世界的なパンデミックとなっている。

 私は2014年から2017年にかけてドイツの首都ベルリン郊外のハートセンターに留学していた。当時、お世話になっていた医師たちに話を聞くと、ドイツでは当初、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対してそこまで悲観的な認識は持っていなかったという。しかし、2020年2月下旬からのイタリアでの感染者急増に端を発し、状況は日々刻々と変化している。現時点では残念ながらドイツにおいても事態に改善の兆候は見られていないようだ。ドイツ国民だけでなく、医療者もCOVID-19は深刻なパンデミックであると考えている。第二次世界大戦後、最大の公衆衛生問題だろうと認識しており、今後、さらなる感染者の増加に備えて、急ピッチで医療体制を整えている状況だ。COVID-19について明らかになっていることは少ないので、今後の見通しというものは全く予想できず、医療関係者を含む多くのドイツの人々になって非常に厳しい事態で、医療体制を維持するのに莫大な労力を要しているようである。

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