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寄稿◎検査の持つ意味は?
新型コロナ検査の保険適用の是非を考える

2020/03/18
鎌江伊三夫(東京大学公共政策大学院特任教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

 昨年末より中国武漢に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、今や世界⼤流⾏の様相を呈し、国際社会に暗い影を落としている。患者は発熱、咳などの呼吸器症 状を呈し、重症では肺炎に⾄る。世界保健機関(WHO)の発表によれば、3⽉16⽇の時点 で世界の患者数は16万7511⼈と20万人に及ぶ勢いで、そのうち死者は6606⼈に達している。その感染拡⼤のペースは、2003年に流⾏したSARS(重症急性呼吸器症候群)よりもはるかに速く広く、世界全体のCOVID-19の死者数は、既にSARSの774⼈の8.5倍になる。

 地域的には、中国(台湾を含む)での患者8万1077⼈(うち死者3218⼈、以下同)を筆頭に、イタリア24747⼈(1809⼈)、イラン14991⼈(853⼈)、韓国8236⼈(75⼈)、スペイン7753⼈(288⼈)、フランス5380⼈(127⼈)、ドイツ4838⼈(12⼈)など、欧州、中東で急速な拡⼤を⾒せている。⽶国でも、すでに日本を超えて患者1678⼈(41⼈)と脅威は広がり、⽇本が 経験したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染と類似の⼤規模クルーズ船の集団感染問題も起こっている。

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