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NEWS◎新型コロナウイルス感染症で今春の学術集会はどうなる
欧米の循環器系学会も相次いで中止へ
欧州から米国への入国禁止措置も足かせに

 欧米での新型コロナウイルス感染症の急速な拡大を踏まえ、米国心臓病学会(ACC)は3月28〜30日の日程で予定していた学術集会(ACC.20)の中止を発表した。欧州でも3月29〜31日にオーストリア・ウィーンで開催が予定されていたEuropean Heart Rhythm Associationの学術集会(EHRA 2020)の中止がアナウンスされた。

 EHRAの声明によれば、直近の数日間における欧州の状況変化によって学会員の3分の1以上が参加できない状況になり、その人数も日に日に増加していることから、当初の日程での開催は不可能と判断したという。延期となるのか、インターネット上などでの発表を行うかは、今後検討するとしている。

 欧州の主要な循環器系学会を統括する欧州心臓病学会(ESC)は先週、3月7~9日にギリシャ・アテネで開催予定だった「Acute Cardiovascular Care 2020」の中止を発表しているが、その時点では、他の学術集会は開催予定としていた。だが直近の状況変化によって、1週間後には方針転換を迫られた形だ。

 ACCも先週までの開催予定から一転し、ACC.20の中止を発表した。延期ではなく中止という。ACC.20と同時期にシカゴで開催される学会に関連したイベントも、全て中止される。学会で発表予定だった研究内容や論文の公開日時は、学会での発表日時を基準としたこれまで通りの規定が適用される。一部はインターネット上での発表が検討されており、学会の今後の告知に注意してほしいとしている。

 4月24~29日に米国サンディエゴで開催予定のAmerican Association for Cancer Research Annual Meeting(AACR2020)も延期が決まるなど、欧米でも循環器領域にかかわらず多くの学術集会が中止・延期されている。11日夜、英国を除く欧州からの30日間の入国禁止をトランプ米大統領が発表したが、これも新たな障壁となるだろう。

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