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トピック◎新型コロナウイルス感染症・診断技術
横市大、患者血清から抗ウイルス抗体検出に成功

 横浜市立大学は3月9日、同大学術院教授の梁明秀氏らの研究グループが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の血清中に含まれる抗ウイルス抗体の検出に成功したと発表した。ELISA法やイムノクロマト法を用いる新たな検出法の開発につながるもので、「COVID-19発症後7~10日程度経過した肺炎患者などへの使用に有効」としている。今後、PCR検査と併用が可能な検査キットの開発を目指す方針。

 発表によると、梁教授ら研究グループは、コロナウイルスを構成するタンパク質をコムギ無細胞タンパク質合成法*で合成し、COVID-19に対する血清学的診断法(抗体検出法)の研究を進めていた。このウイルス抗原タンパク質を用いて、ELISA法とイムノクロマト法による解析を行ったところ、6人の患者からそれぞれの方法でSARS-CoV-2抗体(IgG)を検出することに成功したという。

 大学側は、今回の検出法は特別な装置を必要とせず、簡単な操作で短時間にウイルス感染の可能性を調べることが可能で、血液を用いる診断法のため、検体が採取しやすく、検体採取時の医療従事者などへの二次感染リスクが比較的低いメリットがあると説明している。

写真1 ELISA法とイムノクロマト法の概要(横浜市立大のリリースから)

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