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Radiology誌から
CTは肺炎を示唆したがPCR偽陰性の症例報告
逆にCT画像は陰性でPCR陽性だった患者も

 中国中南大学のXingzhi Xie氏らは、中国湖南省で臨床症状からCOVID-19が疑われ、最初に行ったRT-PCR検査は陰性だったが、CT画像では典型的なウイルス性肺炎像が見られた患者5人を追跡し、その後の再検査で5人ともPCR陽性が確認できたことから、CTスキャンはCOVID-19患者の早期隔離に役立ちそうだと報告した。患者の概要はRadiology誌電子版に2020年2月12日に掲載された。

 COVID-19に対するワクチンや抗ウイルス薬が利用可能になるまでは、感染拡大を抑制するための対策として、感染者の早期発見と隔離が必須だ。著者らは、臨床的にはCOVID-19が疑われるのに、当初はRT-PCR検査が陰性になった患者を複数経験した。偽陰性となる理由は、標本の量が十分ではない、または核酸の抽出法が不適切、などが考えられる。偽陰性による見逃しを防ぐためにCT画像所見が役立つのではないかと考えた著者らは、COVID-19が疑われたがRT-PCRで当初は陰性または弱陽性となった5人の患者のCT所見を照合し、追跡することにした。

 湖南省の診断確定例(SARS-CoV-2が分離できた、ウイルスの塩基配列がSARS-CoV-2と一致した、RT-PCR検査で2回以上陽性、のいずれかに該当した場合)167人のうち、当初はRT-PCRが陰性だったCOVID-19患者は5人(3%)いた。男性4人と女性1人、年齢の範囲は22~66歳だった。5人とも初回のPCR検査用のスワブ標本を採取したのと同じ日に、CT検査も実施していた。

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