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中国CDC Weeklyから
中国のCOVID-19患者7万2314人のデータ分析
患者の81%は軽症で致死率は2.3%、新規発症者数は減少に向かう

 中国のThe Novel Coronavirus Pneumonia Emergency Response Epidemiology TeamのYanping Zhang氏らは、2020年2月11日までにInfectious Disease Information Systemに報告された全症例を対象に、患者特性、死亡率、ウイルスの地理的拡散などの特徴を調べ、中国CDC Weeklyに2020年2月17日に報告した。

 中国湖北省武漢市で2019年末に発生したCOVID-19のアウトブレイクは、中国全土に広がった。COVID-19は1月20日に中国の法律で届け出義務のある感染症に指定されたため、全例が速やかにInfectious Disease Information Systemに報告されるようになった、感染経路の調査も行われている。このシステムはすべての患者に識別番号を付けるため、重複は生じない。

 患者特性に関するデータは診断時に収集し、症状発現日(発熱または咳が現れた日)と併存疾患に関する情報は自己申告により収集した。感染経路については、武漢市在住または武漢市を訪問した患者は、武漢関連曝露者とした。

 症状の程度は、軽症(肺炎ではない患者、軽症肺炎患者)、重症(呼吸困難、1分間の呼吸数が30以上、血中酸素飽和度が93%以下、PaO2/FiO2が300未満、画像上で浸潤陰影が24~48時間以内に肺野の50%超に拡大した症例)、重篤(呼吸不全、敗血性ショック、多臓器不全)に分類した。

 流行曲線を作成するための発症日は、発熱や咳が始まった日を患者に申告してもらった。症例は、診断確定例、疑い例、臨床診断例、無症候性感染に分類した。確定例は咽頭ぬぐい液からコロナウイルスの核酸が検出された症例、疑い例は臨床症状と曝露歴に基づいて診断された症例とし、臨床診断例(湖北省でのみ用いられている定義)は、疑い例で肺の画像所見がコロナウイルスによる肺炎の特徴と一致した場合とした。無症候性感染は、咽頭ぬぐい液からウイルスの核酸が検出されたが、COVID-19の症状が見られない症例で、これらの患者の発症日はウイルス陽性が確認された日とした。

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