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JAMA誌から
武漢市の大学病院に入院した138人の分析
重症患者の特徴は顕著なリンパ球減少、白血球と好中球は増加など

 中国武漢大学中南病院のDawei Wang氏らは、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染による肺炎(NCIP)で入院した診断確定例138人の特性を分析し、重症になりICUでの治療が必要になった患者と、重症化せずに済んだ患者の臨床特性を比較して、JAMA誌電子版に2020年2月7日に報告した。ICUに移された患者は138人中36人(26.1%)で、6人(4.3%)が死亡していた。

 これまでにも中国の患者の特徴を報告した研究はいくつかあるが、重症化する患者とそうならない患者の臨床特性の違いは明らかになっていない。そこで著者らは、ICUに入院した患者とそうでない患者の特性の差を調べるために、2020年1月1日から1月28日まで、三次医療機関で教育病院でもある中南病院で、後ろ向きのケースシリーズ研究を行った。

 対象は、WHOの暫定的ガイダンスに基づいてNCIP確定例と判断された、連続する入院患者138人で、追跡は2月3日まで行った。電子カルテの記録から、人口統計学的情報、病歴、暴露歴、基礎疾患、症状と兆候、臨床検査値、胸部X線とCT画像、治療データを収集し分析した。発症日は患者が症状に気づいた日とした。診断の確認は、咽頭スワブ標本からRT-PCR法でRNAの塩基配列を調べた。

 NCIPによる入院患者138人の年齢の中央値は56歳(四分位範囲42~68歳、範囲は22~92歳)で、75人(54.3%)が男性だった。102人(73.9%)が隔離病棟に入院した。臓器不全などが発生した36人(26.1%)はICUに移送された。海鮮卸売市場と関係があった患者は12人(8.7%)に留まった。

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