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NEJM誌から
2019-nCoV肺炎患者数は7.4日で倍増
1月22日までに武漢で診断が確定した425人の疫学調査

 中国疾病対策予防センター(CDC)が、湖北省武漢で発生した新たなコロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎(NCIP)の最初の診断確定例425人の疫学的特性を分析したところ、ヒト-ヒト感染は濃厚接触者の間で2019年12月の半ばから生じていたことが示された。詳細は、CDCのQun Li氏らにより、NEJM誌電子版に2020年1月29日に報告された。

 中国でSARSの発生をきっかけに行われるようになった「Pneumonia of unknown etiologyサーベイランス」に、武漢市の病院に入院した原因不明の肺炎患者4人の存在が、世界に向けて報告されたのは、2019年12月29日だった。全員が華南海鮮卸売市場と関係のある人々だった。著者らは、サーベイランスの一環として、2019年12月から2020年1月22日までに武漢市で見つかったNCIP確定例425人のデータを調査し、疫学的な特性を検討した。

 中国CDCは2020年1月3日から、疑い例からも呼吸器検体を採取して中央で検査を行い、中国CDCと各地方のCDCが個々の患者と親族、濃厚接触者、医療従事者に関する詳細な聞き取り調査を行った。著者らは、発症日、医療機関受診日、入院日、臨床アウトカムに関する情報などを収集した。疫学データは、面接と現地報告を通じて収集した。面接では、患者と親族から、発症前2週間のあらゆる野生動物(特に海鮮市場で扱われている動物)、または、関係する環境(特定の市場や生鮮市場)、あるいは、同様の症状を示している人に対する曝露歴(日時や接触していた時間、頻度、曝露パターンなど)を聞き取った。発症前2週間に患者が訪れた場所や家庭についても曝露機会の有無を調べた。

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