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学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2021)
SGLT2阻害薬がHFpEFの心血管リスクを2割抑制
エンパグリフロジンの効果を検証したEMPEROR-Preserved試験の結果

EMPEROR-Preserved試験の主任研究者を務めたStefan D. Anker氏

 左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)に対するSGLT2阻害薬エンパグリフロジンの効果を検証した、EMPEROR-Preserved試験の詳細が明らかになった。主要評価項目(心血管死亡または心不全による入院の初回イベント)の発生リスクは、エンパグリフロジン投与群で21%有意に抑制された。その効果は糖尿病の有無や性にかかわらず認められたが、心不全入院の抑制が主に寄与した結果で、心血管死亡のリスク抑制は有意ではなかった。バーチャル開催された欧州心臓病学会会議(ESC2021、会期:8月27~30日)で、ドイツ・シャリテ ベルリン医科大学のStefan Anker氏らが発表した。同試験は7月6日にメーカーが主要評価項目の達成を公表しており(関連記事)、本学会の注目演題の1つとなっていた。HFpEFを対象とした大規模なランダム化比較試験で明らかな有効性を示した薬剤は、エンパグリフロジンが初めてとなる。

連載の紹介

シリーズ◎心不全を克服せよ
心不全患者が急増する「心不全パンデミック」の到来に危機感が強まる中、新薬や最新技術の登場により心不全治療は大きく変わりつつある。令和時代の心不全治療、その最先端を追う。

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