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学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2021)
欧の心不全診療ガイドライン、5年ぶり全面改訂
HFrEFに対するSGLT2阻害薬も標準治療薬に

 インターネット上でバーチャル開催されている欧州心臓病学会会議(ESC2021、会期:8月27〜30日)で、「急性・慢性心不全診療ガイドライン2021年改訂版」(2021 ESC Guidelines for the diagnosis and treatment of acute and chronic heart failure)が発表された。現行のガイドラインは2016年版であり、5年ぶりの全面改訂となる。左室駆出率が40%以下に低下した心不全(HFrEF)の治療アルゴリズムが刷新され、ACE阻害薬またはARNI(サクビトリルバルサルタン)、β遮断薬、MRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)、ダパグリフロジンまたはエンパグリフロジン、体液貯留改善目的でのループ利尿薬が、全ての患者に投与すべき薬剤と位置付けられた。また、急性心不全の分類とそれに基づく治療アルゴリズムを変更し、心不全に合併する疾患の治療方針の記載を充実させた。こうした改変の結果、総ページ数は72ページから128ページと1.8倍近く増えた上、42ページの別冊が付属する大作となった。

連載の紹介

シリーズ◎心不全を克服せよ
心不全患者が急増する「心不全パンデミック」の到来に危機感が強まる中、新薬や最新技術の登場により心不全治療は大きく変わりつつある。令和時代の心不全治療、その最先端を追う。

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