わが国では今後、75歳以上高齢者の急増と現役世代の急減という二つの大きな問題に直面する。人口構造の変化に伴い、医療需要も大きく変わることが見込まれる中、医療機関にはどのような対応が求められるか。日本病院会会長で、相澤病院(長野県松本市)などを運営する社会医療法人財団慈泉会理事長・最高経営責任者の相澤孝夫氏に聞いた。

 これからの10年、20年は、医療機関にとって大激変の時代になるだろう。今までよりも変化の度合いが大きくなる。

 大激変の要因は、人口構造の変化だ。2025年に向けて、75歳以上の高齢者が一気に増える。その後、2040年にかけては15~64歳の生産年齢人口の減少ペースが加速し、75歳以上の高齢者の割合がどんどん大きくなっていく。

 人口構造が変われば、疾病構造も変わる。入院医療ニーズは今後も伸びると推計されているが、厚生労働省の資料によると、これから増えるのは「肺炎」「心疾患」「脳血管疾患」「骨折」など、高度な医療を必要としない入院だ。従来型の急性期の入院医療ニーズはこれから激減するとみている。

2040年に必要な病院は今の半分、4000ぐらいで足りるの画像

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