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シリーズ◎2020診療報酬改定
救急医療管理加算に「重症度スコア」記載を要件化へ
一部項目ではスコアを基に算定対象とならない患者像も明確化する方向

 厚生労働省中央社会保険医療協議会中医協)は2019年12月4日の総会で、救急医療小児・周産期医療癌対策脳卒中生活習慣病をテーマに、診療報酬上の評価のあり方について議論した。救急医療では、救急医療管理加算の算定時に重症度スコアの記載を要件化したり、重篤な患者や、緊急入院が必要な二次救急等の患者を多く受け入れている医療機関に対する評価を新設することなどが検討された。

 救急医療管理加算は、一定の施設基準を満たす医療機関において、緊急入院を必要とする重症患者の受け入れを評価する加算だ。加算1(900点)と加算2(300点)があり、入院日から起算して7日に限り算定できる。加算1は(ア)吐血、喀血または重篤な脱水で全身状態不良の状態、(イ)意識障害または昏睡、(ウ)呼吸不全または心不全で重篤な状態、(エ)急性薬物中毒、(オ)ショック、(カ)重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)、(キ)広範囲熱傷、(ク)外傷、破傷風等で重篤な状態、(ケ)緊急手術、緊急カテーテル治療・検査またはt-PA療法を必要とする状態──のいずれかに該当する患者が対象。加算2は、(ア)~(ケ)に準ずる重篤な状態にある患者が対象となる。いずれの加算も、入院時に重篤な状態の患者に対してのみ算定できる。

 加算1の算定状況の内訳を見ると、最も多いのは「(ウ)呼吸不全または心不全で重篤な状態」(30.1%)で、「(ケ)緊急手術、緊急カテーテル治療・検査またはt-PA療法を必要とする状態」(20.8%)、「(ア)吐血、喀血または重篤な脱水で全身状態不良の状態」(19.1%)、「(イ)意識障害または昏睡」(15.9%)と続いた(図1)。

図1 救急医療管理加算1の対象患者の内訳
「呼吸不全または心不全で重篤な状態」(30.1%)が最も多く、「緊急手術、緊急カテーテル治療・検査またはt-PA療法を必要とする状態」(20.8%)、「吐血、喀血または重篤な脱水で全身状態不良の状態」(19.1%)、「意識障害または昏睡」(15.9%)と続いた。 ※クリックで拡大します。
(出典:第438回中央社会保険医療協議会総会資料)

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