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シリーズ◎2020診療報酬改定
2016年度以降、回リハ病棟の入棟時FIMが低下
「急性期からの早期受け入れだけでは説明できない」との指摘も

 厚生労働省中央社会保険医療協議会・診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:九州大学名誉教授の尾形裕也氏)が9月5日に開かれ、診療情報・指標等作業グループにおける分析結果を基に入院患者の評価指標について議論した。回復期リハビリテーション病棟において、リハビリによる改善を評価する「実績指数」を算出する際に用いるFIM機能的自立度評価法)については、2016年度診療報酬改定以降のFIM得点の推移をめぐって委員の解釈が分かれた。

 実績指数は、2016年度改定で回復期リハビリ病棟に導入されたアウトカム指標だ。回復期リハビリ病棟に入棟した患者の入棟時から退棟時までのFIM得点の変化(以下、FIM利得。実績指数では運動項目のみ用いる)と入院期間を基に算出する。入院中にリハビリで機能を改善させたり、疾患ごとに設定されている入院日数の上限よりも早く退棟させると、実績指数は高くなる。2018年度改定では回復期リハビリ病棟入院料が3段階から6段階に区分され、入院料1は「実績指数37以上」、入院料3・5は「同30以上」であることが要件化された。

 回復期リハビリテーション病棟協会の報告によると、FIM利得(運動項目と認知項目の合計)は2006~2015年度は15~17点台だったが、実績指数が導入された2016年度以降は20点台で推移した(図1)。入棟時FIMは徐々に低下し、退棟時FIMは横ばいからやや上昇傾向にあった。一方、発症から入棟までの日数は2012年から2013年にかけて約3日短くなり、その後も短縮傾向にあった。

図1 入退棟時のFIM得点と変化量の年次推移
FIM利得(運動項目と認知項目の合計)は2006~2015年度は15~17点台だったが、実績指数が導入された2016年度以降は20点台で推移。入棟時FIMは徐々に低下し、退棟時FIMは横ばいからやや上昇傾向にあった。発症から入棟までの日数は2012年から2013年にかけて約3日短くなり、その後も短縮傾向にあった。 ※クリックで拡大します。
(出典:2019年度第6回入院医療等の調査・評価分科会資料)

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