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特集◎波紋広がる東京医大の入試不正事件《3》証言その2
「入試不正、母校ながら情けなく思っています」
東京医大卒業生の女性医師、香山リカ氏(精神科医)に聞く

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 母校で立て続けに不祥事が報じられたことは、大変な驚きでした。裏口入学は、特殊な1ケースとして考えられても、入学試験で女性や多浪生を一律に減点していたという事実は、母校ながら情けなく思っています。私は先日地震があった北海道の出身で、講演の際に司会者が「ご出身は北海道で」と紹介すると、会場が「あー」とどよめきます。そこに続けて「東京医大をご卒業され」となるので、また「あー」と声が上がり、なんともいえない気持ちになっています。

 私が大学に入った頃は、今以上に男社会。一部の診療科の教授は「うちに女性は入れない」と公言していたほどでした。ただ、私自身は母校が女性差別的であるという感覚は持っていませんでした。私が学生だった時代の、医学部の一般的な女性比率は1割程度。そんな中、私の学年は100人中20人程度が女性と、女性比率が比較的高めでした。中には、何度か浪人した女性や、社会人を経て医学部に入学した女性もいたほどです。

 最近は、2学年先輩の先生が中心となって、女性医師が就業を続けやすい環境作りに取り組んでいるとも聞いていたので、なおさら大きな驚きがありました。教授クラスの人たちも皆「青天の霹靂だっ

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