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特集◎癌ゲノム医療がやって来る《2》
癌遺伝子パネル検査のインパクト
治療は癌の遺伝子異常を知ることから

 大きく変わってきた癌治療だが、さらに進化しようとしている。患者の癌にどんな遺伝子異常があるかを、治療前に全て明らかにしてしまおうという「癌ゲノム遺伝子パネル検査」が臨床現場に登場したのだ。

 遺伝子パネル検査とは、細胞増殖に関わるEGFRやKRAS、BRAF、癌抑制遺伝子のBRCA、p53のほか、ALK、ROS1といった融合遺伝子など、数百の癌関連遺伝子を1セットとして、次世代シーケンサーと呼ばれる新しいゲノム解読装置によって一度に評価するもの。どの癌関連遺伝子のどの部位にどんな変異があるかを、まるでヒトの全ゲノムを解読するかのように一気に解析することができるため「癌ゲノム医療」とも呼ばれる。

 これは、治療薬があってその薬剤が著効する患者を選び出す、治療薬ありきの検査を1回で済まそうという単純なものではない。癌の特徴を遺伝子異常によって言い表そうとするもので、その先にはどの臓器の癌なのかといった情報さえも不要になるかもしれない新パラダイムの治療法だ。

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