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短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part VI
救急外来における鎮痛薬使用の実際

2020/02/15
中山 隆弘(飯塚病院 連携医療・緩和ケア科)

 救急外来では、「痛みはあまり取らない方がよい」と教わった人は多いのではないだろうか。疼痛に対して、診断前に鎮痛薬を用いると、正確な身体所見が取れず、診断能が低下するという考え方であろう。しかし、最近の検討では、早期に鎮痛薬を使用することのデメリットはないと考えられている。むしろ、痛みによる不穏、せん妄で検査が進まず、正確な診断が困難となることが多い。

 さらに、鎮痛を優先とした鎮静を行い、鎮静薬を必要最低限にすることで、人工呼吸器の装着期間や、ICU滞在日数が短縮する1)といわれている。

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