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特集◎「2040年問題」で日本の医療はここまで変わる《3》
「入院難民」「在宅難民」が深刻な社会問題に

救急患者が4年で40%も減少
 産科や小児科の患者は減る一方だが、現状では高齢患者が増えているため、全体的に見れば医療ニーズの明らかな減少は見られない。しかし、2040年の日本を先取りする形で人口減が進む地域では、既に医療ニーズの縮小が顕在化している。市場としての医療が縮みつつあるのだ。

 「私が当地に赴任したのは5年ほど前だが、それから毎年のように患者数が減っていった」。青森県南津軽郡大鰐町で町立大鰐病院の院長を務める佐藤新一氏はこう話す。

 大鰐町が2017年3月にまとめた「町立大鰐病院新改革プラン」を見ると、同病院の患者の減少ぶりが明らかだ。町で唯一、夜間の救急診療に対応してきた同病院だが、救急患者数は年々減少。2013年度には延べ747人だったが、翌年度以降は569人、453人と推移し、2016年度は423人にとどまると見込まれている(図6)。つまり、4年間で4割以上の患者がいなくなってしまったことになる。

図6 町立大鰐病院の救急・入院患者数の推移
(*クリックすると拡大表示します)

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