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ニュース◎産婦人科医師の勤務実態調査
「極度の長時間労働」の医師が27%も
過労死水準超えが66%、月5回以上当直は53%

 過労死水準である時間外月80時間以上の医師が66%に達し、厚生労働省が「極度の長時間労働」と定める「月160時間以上」の時間外労働をしている医師も27%に上ることが分かった。また、月5回以上の当直をしている医師は53%で、我が国の産婦人科医師の過酷な労働環境が改めて示された。筑波大学ヘルスサービス開発センターの石川雅俊氏らが全国の産婦人科医師を対象に行った調査で明らかになったもので、3月3日に中間報告を公開した。

 石川氏らは、厚労省で医師の働き方改革に関する検討が進む中、現場医師の意見が表明される機会が限られていることを危惧し、今回の調査を実施した。調査対象は、分娩を取り扱っている全国の約1000病院の勤務医。2月18日からウェブによるアンケート調査を実施し、3月3日時点で194施設の864人から回答を得た。今回は、このデータを基に暫定結果として発表した。

 その結果、勤務実態については、在院時間が週60時間以上(時間外月80時間以上)が65.5%、週80時間以上(時間外月160時間以上)は27.1%だった。時間外月80時間以上は厚労省が定める過労死水準であり、時間外月160時間以上は「極度の長時間労働」に相当する。心身の極度の疲弊や消耗を来し、うつ病などの原因となるため、「極度の長時間労働」があった場合は、精神障害の労災認定では心理的負荷の総合評価を「強」とすることが定められている。

 当直回数は月5回以上が52.7%で、日直回数は月2回以上が53.5%だった。また、当直明けの勤務体制については、当直実施者の76.4%が通常勤務だった。

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