6月28日から石川県金沢市で開催された第68回日本病院学会では「医師の『働き方改革』はどうあるべきか」をテーマにしたシンポジウムが開催された。最初に登壇した聖路加国際病院院長の福井次矢氏は、米国では睡眠不足のレジデントが起こした医療事故を契機に「医師の労働時間規制」が議論されたのに対し、日本では医師の自殺を契機に議論が進められているという特徴があることを指摘。「患者さんに提供する『医療の質』の議論が二の次にされている印象があり、労働時間の議論が先行してしまっている。時間の論議だけが進むと、目の前の患者が苦しんでいるにもかかわらず、現場を立ち去る医師が出てくるのではないかと危惧している」と話した。福井氏のほか、厚生労働省医務技監の鈴木康裕氏、日本医師会勤務医委員会委員長の泉良平氏、東京大学大学院国際保健政策学教室教授の渋谷健司氏、岡山大学医療人キャリアセンターMUSCATセンター長の片岡仁美氏が登壇し、意見を交換した。

聖路加病院長・福井氏「『医療の質』の議論が二の次で危惧」の画像

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