「偽痛風や関節リウマチで、発熱のみを訴える患者が少なからず存在する」。名古屋第二赤十字病院第二総合内科部長の横江正道氏はこう語る。38℃台の高熱を生じる関節リウマチ患者もおり、「『なんだか調子が悪い』という主訴で来院することがある」とも言う。
膠原病は、感染症や薬剤熱、悪性腫瘍など他の疾患を除外した上で診断する必要があり、難易度の高い疾患といえる。だが、関節所見を伴う患者であれば、丁寧な身体診察で疑い例を拾い上げることが可能だろう。
諏訪中央病院院長補佐の山中克郎氏は、「膠原病は何らかの関節症状を伴うことが多いため、原因不明の発熱患者では関節が痛くないかを必ず確認している」と語る。痛い所があるという患者では、その部位を診察して腫れや発赤の有無を確かめる。
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