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特集◎下がらない熱 こう攻めろ!《感染症》
発熱患者に「とりあえず抗菌薬」は御法度!

感染症コンサルタントの岸田直樹氏は、「腎盂腎炎は高齢者で肺炎同様に一般的な疾患だが、診断の難易度は高い」と言う。

 発熱の原因として最も一般的な感染症はいわゆるかぜ症候群(ウイルス性上気道炎)だが、「加齢とともに発症率が減るので、高齢者では発熱を安易にかぜと診断しないことが大切だ」と、感染症コンサルタントでSapporo Medical Academy代表理事の岸田直樹氏は指摘する。かぜを生じやすいウイルスとしては、アデノウイルスやコクサッキーウイルス、ライノウイルスなどがあり、それぞれが変異し得るが、変異前のウイルスに対する免疫を獲得していればウイルスが多少変異しても典型的なかぜ症状を生じる頻度は下がる(図3)。

 岸田氏は、「咳、鼻汁、咽頭痛という多彩な症状を呈している場合はウイルスによるかぜと考えて問題ないが、発熱のみというように、症状が乏しい場合は細菌性の感染症を念頭に精査すべき」と強調する。

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