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特集◎集中治療はここまで変わった《3》
栄養療法◆重症でも早期からの経腸栄養を

 集中治療医学会は今年3月、「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」を公開した。ガイドラインでは、静脈栄養よりも経腸栄養を勧め、循環動態が安定している患者には、できるだけ早期に経腸栄養を少量から開始することを推奨する。

 ガイドラインの作成委員長を務めた兵庫医科大学救急・災害医学講座主任教授の小谷穣治氏は、「特に重症患者では栄養療法が治療の成功に大きく貢献することが多い」と、栄養管理の重要性を説明する。ただしこれまで国内には、重症患者一般を想定した栄養療法の指針はなく、海外のガイドラインなどを参考に現場の判断で実施されていた。小谷氏は、「国内外のエビデンスを整理し、日本人ならではの指標を示す必要性から作成に至った」と説明する。

24時間以内の開始を目指す
 栄養療法に関してガイドラインが推奨する主な内容は表2の通り。循環動態が安定している患者には治療開始後24時間以内、遅くとも48時間以内という早期に経腸栄養を少量から開始することを推奨する。

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