◆大規模データベースで処方の「見える化」を
◆抗菌薬適正使用支援チームの普及が鍵
◆アカデミア発の新機軸医薬品の可能性も
厚生労働省は、2017年度予算の概算要求に「薬剤耐性対策情報室(仮称)」の創設を盛り込んだ。薬剤耐性に関連する臨床情報を集約し、医師らにその情報を広く提供する役割を担う。設置場所は、国立国際医療研究センターとなる。その情報室で中心的な役割を果たすことになる国際感染症センター長の大曲貴夫氏は、抗菌薬適正使用の具体策について「日本などの先進国では、医師の処方行動が焦点になる」とみる。