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特集◎薬剤耐性クライシス《4》
MRSA◆耐性化率は依然高率、市中型も出現

 薬剤耐性といえば、だれでもが思い浮かべるのがMRSAだろう。日本では1980年代の後半から、各地の医療機関で問題となり始め、「院内感染」という言葉を一般化させるきっかけともなった。院内感染対策の多くは、MRSA制御を目的に始まったものだ。

 そのMRSAは現在も、最も遭遇する頻度の高い耐性菌だ。日経メディカル Onlineが実施した医師1000人調査でも、回答した3365人の60%が、過去3年間に受け持ちの患者でMRSAが確認されたことがある、と回答している。

重症化する市中感染型も
 MRSAの検出率は、黄色ブドウ球菌(鼻腔や皮膚、消化管などに存在する常在菌の1つ)に占める割合で示される。JANISのデータを見ると、2000年に70%だったのが2014年には50%まで低下している。様々な対策の成果が表れたといえるが、依然として高率であり、対策の手を緩めるわけにはいかない。

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