アルツハイマー型認知症と診断したら、中核症状である物忘れの進行を抑制するため、抗認知症薬であるコリンエステラーゼ阻害薬の投与を検討する。このとき最も大切なのは、家族に対し、表3に挙げた項目を十分に説明することだ。抗認知症薬は認知症を治癒させたり改善させる薬剤ではないこと、吐き気や食欲不振など消化器系の副作用が出る可能性があること、ごく少数の患者で怒りっぽい、やや落ち着かないなどの症状が発現すること──などを分かりやすく説明する。「これらの副作用が出たら、すぐ連絡するよう家族に伝えている」と八千代病院(愛知県安城市)の愛知県認知症疾患医療センターでセンター長を務める川畑信也氏は言う。
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