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特集◎初心に返れ!心房細動診療《2》
CHADS2スコア1点のNOAC投与をどうする?

心臓血管研究所の山下武志氏は、「日本人の低リスク患者に対しては、CHADS2スコアだけではNOACを始めるか判断に迷う」と指摘する。

 「AF患者の脳梗塞リスクを評価するCHADS2スコアは、抗凝固療法の普及に重要な役割を果たした。だが臨床経験の蓄積とともに、スコアが0~1点の低リスク患者から併存疾患や余命を考慮しなければならない後期高齢者まで、一様に抗凝固療法を行うべきか臨床医は悩むようになった。デジタル化されシロかクロかに峻別されるスコアリングシステムの限界が見えてきたといえるだろう」──。

 こう語るのは、心臓血管研究所の山下氏だ。臨床医が目の前の患者に抗凝固療法を行うか考えた際、まず頭に浮かぶのがCHADS2スコアだろう(表2)。NOAC発売後の2013年に改訂された現行の「心房細動治療(薬物)ガイドライン」では、同スコア1点からNOACを推奨、0点でも65歳以上や血管疾患を合併していれば「考慮可」としている。

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