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特集◎緩和ケア 7つの誤解
誤解3◆緩和ケアは痛みの緩和

 取材した緩和ケア医から挙がった「緩和ケアの誤解」の中でもとりわけ多かったのが、「緩和ケアは痛みの緩和をすること」という誤解だ。癌患者に表れる症状は痛みだけでなく、悪心・嘔吐、消化管閉塞、呼吸困難など様々だ(別掲記事参照)。

 余宮氏によると、悪心を訴える患者に対して原因検索もせずに、漫然と制吐薬を処方しているケースが散見されるという。オピオイド投与中で下痢を起こしていた原因が、実は便秘だったというケースも少なくない。余宮氏は「緩和ケアでも、原因検索、原因治療、症状緩和を行う点は日常診療と何ら変わらない」と説明する。表3の通り、癌患者の悪心の原因は複数ある。余命と患者の希望を踏まえた上で原因治療を行うかどうかを検討することが大切だ。

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