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特集◎院内感染対策の常識を疑え
予防的抗菌薬投与は「原則24時間」へ

 2016年3月中にも初めて公開される「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」(以下、実践ガイドライン)では、日本人を対象にしたエビデンスが示されたことを受け、術前からの予防的抗菌薬の投与期間は24時間を基本とする考え方を示す方針だ。日本化学療法学会・日本外科感染症学会合同によるものだ。

 根拠となったエビデンスは、2013年の日本外科感染症学会学術集会で発表された3つの試験結果。予防的抗菌薬を1日投与した群と3日間投与した群を比較する多施設ランダム化試験を、開腹下の肝切除術、胃全摘術、直腸癌手術で実施。その結果、肝切除術と胃全摘術で非劣性が示された。胃全摘術を対象にした試験では、1日投与群(227例)の手術部位感染(SSI)発生率が8.4%、3日投与群(235例)が11.1%と有意差は認められなかった(毛利ら 日本外科感染症学会雑誌 2013;10-5:575 S1-4)。

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