【事例】
ERで気管挿管が行われていた60歳代男性。重症肺炎を合併し、長期療養が必要となったため、その後H医師は気管切開チューブへの交換を行うことになった。患者を手術室に搬送、吸入酸素濃度を85%に落とし、尖刃メスを使って頸部を切開。その後、電気メスを用いて気管を逆U字状に切開し、チューブの先端を切開位置まで抜去して電気メスで止血操作をしていた。
吸入酸素濃度を100%に上げ、電気メスで凝固を行ったところ、突然チューブに引火。約10秒間、火柱が立って炎上してしまった。H医師は慌ててチューブを抜き、酸素濃度を20%に下げて消火した。
2015年9月号特集◎ヒヤリとしたあの瞬間
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《デバイス誤使用》
電気メス使用中に気管チューブに引火
高濃度酸素の近くでは電気メスは使用しない
2015/09/16
加納 亜子=日経メディカル
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
この連載のバックナンバー
-
2015/09/24
-
2015/09/18
-
2015/09/17
-
2015/09/16
-
2015/09/15