日経メディカルのロゴ画像

学会トピック◎日本超音波医学会第95回学術集会
乳癌の超音波検査・読影を自動化するシステム

湘南記念病院乳がんセンターの井上謙一氏

 乳房に特化した自動超音波検査装置およびAIを用いた乳癌の自動判定システムについて、日本超音波医学会第95回学術集会(会期:5月20~22日、名古屋市)で、湘南記念病院乳がんセンターの井上謙一氏が発表した。

 現在、乳癌検診では基本的にマンモグラフィーが実施されているが、乳癌の発見率は超音波検査の併用によって改善することが知られている。超音波検査は疼痛や被曝のリスクもなく、低侵襲であり、検診において有用であると考えられる。その一方で、病変を見逃さないために、撮影や読影にはある程度の技術と経験が求められる。日本乳がん検診精度管理中央機構の超音波講習会で十分な能力がある(評価B以上)と認定された技師および医師は合計3660人しかおらず(2016年1月時点)、年間約300万人が受診する検診において、全例で超音波検査を実施することは現実的ではない。さらに、実施者間の技術の差によって精度が低下するリスクや、過去の検診時データとの比較読影が困難といった問題が存在する。

この記事を読んでいる人におすすめ