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シリーズ◎2016診療報酬改定
ICU患者の重症度評価、A項目を見直しへ
ICUへの薬剤師配置を評価すべきとの声も

 中央社会保険医療協議会の診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:国際医療福祉大大学院教授の武藤正樹氏)は10月1日、2015年度に行った2014年度診療報酬改定の影響調査の結果を踏まえ、特定集中治療室管理料の「重症度、医療・看護必要度」のあり方などを議論した。

 2014年度改定では、高度急性期医療を提供している医療機関を評価する観点から、特定集中治療室管理料の上位ランクが2種類新設された。併せて、重症度、医療・看護必要度の基準が見直され、上位ランクの管理料では「A項目3点以上かつB項目3点以上の患者が9割以上」、従来の管理料では「A項目3点以上かつB項目3点以上の患者が8割以上」という要件が課された。

 厚生労働省の調査によると、ICU入院患者のうち90%以上が「心電図モニター」「輸液ポンプ」に該当していた。A項目3点以上を満たすICU入院患者では、「心電図モニター」「輸液ポンプ」「シリンジポンプ」の3項目に該当する患者が最も多く、「心電図モニター」と「輸液ポンプ」には高い相関が見られた。

 一方で、A項目3点の患者は、A項目2点以下の患者に比べて医師による指示の見直しや看護師による看護が頻回に行われる患者の割合が低く、相対的に診療密度が低いことが分かった(図1)。さらに、A項目3点の患者はA項目2点以下の患者に比べて、包括範囲内の医療行為を出来高で換算した点数(包括範囲出来高実績点数)が低い傾向にあることも判明した。

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