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特集◎教授はつらいよ(2)学内外の管理業務に疲弊…
医学生の試験成績が悪いのは教授のせい!?

 教授の仕事は、教育・診療・研究が3本柱。現代の世相を反映して、これらの負担も増加する傾向にある。

 まず教育。特に医学生への教育の負担が高まっている。私立大学教授のA氏が指摘するのは、「『医学生への教育』が教授の評価項目になった」ということだ。A氏の大学では、講義を医学生が評価する「授業評価」を導入している。声の大きさ、内容の分かりやすさ、板書の見やすさ─などがチェックポイントで、授業評価が悪ければ大学から教授が改善指示を受けるのだという。

 医学生のテストの成績も、教授の評価項目に加わった。業者が実施する模擬試験でA氏が担当する分野の成績が悪い場合はもちろん、A氏が作成したテストの成績が全体平均で3割を切ると、「テストの問題が良くなかったのでは」と大学側から指摘されるのだ。「そもそも自分が学生の頃は、教授が授業のテーマとは全く関係のない研究の話をしても、試験の成績や国家試験の合格率が悪くても、『医学生が勉強しなかった』と皆考えたし、誰も教授に文句を言わなかったのだが……」とA氏は憤る。

 また、実習の負担増を挙げるのは、別の私大教授B氏。「以前はただ見学させていればよかったが、今は医学生がポートフォリオを作成したり、回診時にプレゼンをしたりする。それらをチェックしコメントしなくてはならないのは負担だ」と話す。

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