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特集◎今冬のかぜ診療《5》タミフル耐性
耐性ウイルスが流行したらその薬剤は避けるべき?
⇒ △ 周辺地域でのウイルス耐性化状況を注視

 昨シーズンはオセルタミビルに耐性を有するA(H1N1)pdm09亜型ウイルスが登場。メディアで大きく報道されたこともあって、オセルタミビルの処方率は低下した。今シーズンはまだウイルス株の分離自体がほとんど行われていないが、爆発的に耐性ウイルスが流行する兆しはなく、オセルタミビルの処方を避ける積極的な理由はなさそうだ。

 この耐性ウイルスはノイラミニダーゼ阻害薬が標的とするノイラミニダーゼ蛋白のH275Yに変異を持つ株で、オセルタミビルとそれに似た作用メカニズムを持つペラミビルに耐性を示した(WHOは薬剤感受性が野生株に対し100倍以上低下した株を「耐性」と定義することを推奨している)。

 小田切氏は、「耐性ウイルスは例年2%前後の割合で散発的に検出されるが、昨シーズンは札幌市を中心とした地域流行を差し引いても、全国的に耐性ウイルスの検出率がやや高い傾向にあった」と語る(表1)。

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