オセルタミビルは、因果関係が不明なものの服用後に異常行動・言動を発現した例が報告されたことから、厚生労働省が注意喚起し、添付文書では10歳以上の未成年には原則使用を差し控えることとされている。
その後、この年代には他のノイラミニダーゼ阻害薬が広く用いられるようになったが、オセルタミビル以外での治療例や無治療例でも異常行動・言動が発現することが示されている(図4)。池松氏は「異常行動・言動発現率は薬剤間に差がなく、無治療例や治療前例でも発現していることから、薬剤だけが原因とは考えにくい。現在は、インフルエンザそのものに起因する可能性があるというのが専門家のコンセンサスになっていると思う」と言う。
2014年12月号特集◎今冬のかぜ診療○と×
特集◎今冬のかぜ診療《4》10代の異常行動
異常行動・言動は抗インフルエンザ薬のせい?
⇒ × インフルエンザそのものに起因
2014/12/12
増谷 彩=日経メディカル
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