離島では海洋生物による外傷も多い。創の処置はもちろんだが、背びれや胸びれに毒棘を持つ刺毒魚による外傷では、毒への処置も必要だ。
写真1は、早朝に姫島村国民健康保険診療所に駆け込んできた患者だ。アカエイの毒棘が第2指に穿通していた。エイは尾部に毒棘を持ち、刺されると激しい疼痛や腫脹、痺れなどの局所症状を呈するほか、ショックや痙攣などの全身症状を引き起こすこともある。また、毒棘には先端から根元方向に向かって鋸歯状の小さな棘があり、根本側から引っ張っても棘が抜けにくくなっている。
2014年11月号特集◎小外科スキルは離島に学べ
特集◎小外科スキルは 離島に学べ!《6》エイの毒棘の抜去
刺毒魚の毒は高温で失活させる
指神経ブロック後に先端から引き抜く
2014/11/26
二羽 はるな=日経メディカル
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