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特集◎輸液の誤解 Vol.3【輸液製剤の基本知識】
「等張液」と「低張液」はどう使い分ける?

 水・電解質の補給を目的とした「電解質輸液製剤」には、生理食塩水(生食)、リンゲル液、1~4号液などがある。これらと、「水分輸液製剤」である5%ブドウ糖液を使いこなすことが、輸液療法の基本となる。

生食とリンゲル液の違いはクロール濃度
 電解質輸液製剤のうち、生食やリンゲル液は、浸透圧が細胞外液とほぼ等張であるため等張性電解質輸液(等張液)、1~4号液は血漿の電解質濃度より低張なため低張電解質輸液(低張液)と呼ばれる。

 等張液には、生食や乳酸リンゲル液、リンゲル液、酢酸リンゲル液、さらに最近登場した重炭酸リンゲル液などがある。これらの違いは、クロール(Cl)濃度だ(図A)。生食はナトリウム(Na)とClの濃度が同等。しかし実際の生体では、Na濃度の方がCl濃度よりも高いため、名前に「生理」と付くものの、完全に生理的なものにはなっていない。

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