日経メディカルのロゴ画像

医師を中心にネットで集まり、厚生労働大臣に提出
新専門医制度の来年導入に反対、1560人の署名を提出
「女性医師に出産とキャリアの選択を迫る制度」

 有志の医師の集まり「専門医制度の『質』を守る会」は7月21日、2018年度に予定されている新専門医制度の再スタートの延期を求める署名を厚生労働大臣宛に提出した。署名はキャンペーン発信サイト「Change.org」上で募集し、医師を中心に1560人分が集まった。

 日本専門医機構は7月7日、制度の骨子となる「専門医制度新整備指針(第二版)」、その運用細則、各基本領域の整備基準とモデル専門研修プログラムが理事会で全て了承されたことを報告。理事長の吉村博邦氏は同日開催された記者会見で、新専門医制度の導入に向けて、規約の面では「来年4月のスタートに向けた準備が整った」と説明。学会が主体となって行う研修プログラムの一次審査を7月中、9月末には地域での調整を踏まえた二次審査を終え、10月には専攻医の登録を開始する方針を示していた。

 機構のこの姿勢に対して「専門医制度の『質』を守る会」は、学会任せの専門医にばらつきがあり、質の担保が必要ということで始まった議論にも関わらず、「質を担保するシステムは何ら構築できていない状況」と指摘。にもかかわらず、「指導医や若手医師、女性医師などの多様な意見を反映させる仕組みになっていない。現場の圧倒的多数の意見を無視したまま、制度導入を急いでいる」と批判した。

 こうした状況を、「日本の医療の将来を左右してしまうような重大な決定を一つの任意団体が拙速に進めてしまうことに大きな危機感を覚える」として、制度開始の更なる延期を求めている。

この記事を読んでいる人におすすめ