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各学会がウェブサイトで続々と来年度の方針を表明
外科専門医、2017年度は現行制度で実施

 日本外科学会は8月1日、学会ウェブサイト上に「外科専門医制度に関する重要なお知らせ」と題した声明を掲出し、2017年度に外科専門研修を開始した医師は、現行制度で学会が外科専門医としての認定を行う方針であることを発表した。

 日本専門医機構は7月25日、2017年度から開始予定としていた新専門医制度の導入を見送り、2018年度を目途に19の全ての基本領域で一斉にスタートする方針を正式に決定。2017年度の専門研修は、各学会に運用を任せることとした。これを受けて日本外科学会は、「準備が十分に整っていない状況」だと判断、2017年度に外科領域専門研修を開始する専攻医については、現行の外科専門医制度による認定を継続することとした。2018年度以降に日本専門医機構による新専門医制度に参画するか否かについては、「今後、外科領域として慎重に判断する」とした。

 現行制度を継続する理由として、(1)外科サブスペシャリティー領域の認定・更新基準、連動方法などのグランドデザインが確定していないこと、(2)外科領域としての募集定員総数を日本専門医機構や、厚生労働省の求める現行専攻医数の1.1~1.2倍までとすることが困難であること――を挙げた。日本外科学会では、新専門医制度の「外科専門研修プログラム整備基準」に基づく188件の外科専門研修プログラムを既に審査し、承認している。188プログラムの1次審査・承認の段階で、定員数は現状の約2.0~2.5倍になっている。

 なお、現行制度の日本外科学会指定施設であれば、従来通り、単独施設による専門医育成が許容される。一方で、既に新専門医制度に向けて専門研修施設群を構成している場合は、専門医育成の枠組みとして構築した連携ネットワークを活用することも認められる。具体的には、連携ネットワークに基づいて専攻医をローテーションさせるといったことが可能となる。こうしたプログラムについては、日本外科学会のウェブサイトにプログラム名、募集概要、詳細説明などのリンクを掲載する。

 新専門医制度の要件である「形成的評価」のための評価シートについては、新制度に準拠したものを作成し、配布する。ただし、あくまで評価シートは「試行」の位置付けで、2017年度に研修を開始する専攻医は評価シートの提出は必須ではない。運用上問題が生じた場合は、日本外科学会に「忌憚ないご意見をいただきたい」としている。

 日本外科学会は、既存の学会認定専門医が、更新時に機構認定専門医に移行する手続きを2017年度から実施する予定としていたが、「当面行わない」ことが決まった。また、外科系のサブスペシャリティー領域専門医が、サブスペシャリティー領域専門医を更新する際、外科専門医の更新についても審査なしで更新される現行制度を継続することも明らかにした。

 その他、来年度の方針を発表している学会は、下表の通り。

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