日経メディカルのロゴ画像

特集◎困った患者2014 Vol.6
【パターン4】検査や診療を拒否
治療費を払わない、返金を要求するケースも

Q12 治療費を支払わなかったり、必要な検査や治療を拒否する患者は増えていると思いますか?(*クリックすると拡大表示します)

検査は不要の一点張り 「なぜ診断できない」と怒る
 検査を受けずに診断を求められたのは、東北地方の病院に勤務するI氏だ。患者は30歳代女性で、数日前に性交痛があり、痛みが持続するため受診した。診察には夫も同席した。

 問診を終えたI氏は、腹腔内出血、炎症性疾患、性感染症、子宮内膜症や子宮筋腫などが考えられると説明。診断には経腟超音波検査や血液検査などが必要で、最も重篤な事態である腹腔内出血を否定するためにも経腟超音波検査をしたいと伝えた。

 ところが、患者は「診察だけでいい」と検査を拒否。どうやら問診や臨床所見だけで診断することを求めているようで、どれだけ説明しても「検査は要らない」の一点張りだった。

 検査できなければ、診断はできない。そうI氏が話すと、患者と夫は激高。「なんで診断できないんだ」「本当に医師免許を持っているのか」と暴言を吐き、机を叩いて威嚇した。最終的には、「診断できない医者に金は払わん!」と言って診察室を出て行った。

 「問診票で本人も夫も職業の記入がなく、保険種別は国民健康保険、さらに最近転入してきたようなので、経済的に困窮していたのだろうと思う。おおよそ予想はできたが、それでも気分はよくなかった」とI氏は話す。

この記事を読んでいる人におすすめ