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特集◎困った患者2014 Vol.5
【パターン3】必要ないのに入院したがる
無理難題を押しつけ、入院期間を長引かせる

Q10 退院や転院を拒否したり、必要がないのに入院を希望するケースは増えていると思いますか?(*クリックすると拡大表示します)

家族総出で退院拒否 菓子を差し入れ血糖値上げる

 北陸地方にある急性期病院の内科に勤務するG氏は、患者を退院させたがらない家族への対応に追われた。

 患者は80歳代女性で、肺炎のため救急搬送され緊急入院となった。糖尿病脳梗塞の既往があった。

 抗菌薬などで肺炎が改善したため、退院日を相談しようと家族への説明の場を設けたF氏。ところが当日、いつも来ている家族以外に、体格のいい中年の男女など10人以上が「詳しい話を聞かせてくれや」と言いながらぞろぞろと押し寄せてきた。

 「肺炎は治ったので、そろそろ退院を…」と切り出すと、これまで一度も姿を見せたことのない家族が「リハビリして、歩いて帰れるようになるまでしてほしいわ!」と言い出した。患者は元々、脳梗塞の後遺症のため自立歩行は困難。到底無茶な要求だった。

 また、入院中も家族がケーキや大福、ジュースなどを差し入れるため、患者の血糖コントロールは悪かった。このことを伝えると「こっちのせいにされても困るわ。糖尿病を治して、歩けるようにもしてくれや」と言う始末。

 その後も何度か説明の席を設けたが、家族は聞く耳持たず。結局、退院までに約6カ月を要した。

 「素直に『入院させてほしい』と言えばまだしも、憎まれごとばかり並べたてるので、非常に腹立たしかった。こうした非常識な患者や家族が増えているように感じる」とG氏は憤る。

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