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特集◎大震災は医療をどう変えた 3年後の現実(3)
【浜通り】20km圏内に診療所設置、甲状腺検査は2巡目に

 福島県浜通り地方では、福島第一原子力発電所の事故により、津波の被害に加え、放射線被曝の問題ものしかかった。原発周辺に位置する大熊町や双葉町、浪江町などは警戒区域に指定され、全町避難に。南相馬市でも一部の医療機関が休止を余儀なくされたほか、医師や看護師の流出も深刻な問題となっていた。

 双葉エリアの復興は、これまでほぼ白紙の状態だった。だが昨年、警戒区域の見直しに伴い原発20km圏内に初めて診療所が設置され、ようやく復興のスタートラインについた。

 政府は12年以降、警戒区域を見直し、避難指示解除準備区域、居住制限区域、帰還困難区域の3区域に再編成している。避難指示解除準備区域は日中の滞在が認められる。

 浪江町は、昨年4月の再編成で町の一部が避難指示解除準備区域に指定された。このため、帰還に向けて一部の住民が一時帰宅を開始した。それに合わせ、5月に浪江町応急仮設診療所が新設された。現在は週に5日(医師がいるのは2日)、一時帰宅中の町民や、除染やインフラの整備に当たる業者などがけがをしたり体調が悪くなった時に、初期の応急処置を行う。相馬郡医師会や国立病院機構災害医療センターの医師が診療に当たる。保険診療は行っていない。

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