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リポート◎ここまで進んだ「看護外来」(後編)
患者の治療意欲引き出す「糖尿病看護外来」
精神科領域では治療困難例をフォローする外来も

船橋市立医療センターの岩岡秀明氏と慢性疾患看護専門看護師の曽根晶子氏。

 患者の生活習慣が大きく影響する糖尿病診療。「医師外来と看護外来は車の両輪。インスリン導入、血糖測定からフットケア、食事指導まで、むしろ看護外来がメーンと言っても過言ではない」。船橋市立医療センター(千葉県船橋市)代謝内科部長の岩岡秀明氏はこう話す。

 糖尿病患者に対する療養指導は、インスリン治療中の患者が対象の在宅療養指導管理料をはじめ診療報酬上で複数評価されている。同院では2011年、慢性疾患看護専門看護師の曽根晶子氏が赴任し、糖尿病看護外来を開設した。糖尿病透析予防指導管理料が新設された12年度以降、看護外来の患者数は一段と増し、13年4月には外来を週2回から3回に増やした。現在、曽根氏と糖尿病看護認定看護師の野間弘子氏の2人で月130人(延べ)ほどの患者を抱える。

 その多くは、インスリン治療中の患者だ。外来でインスリン導入し継続的に指導しているケースのほか、中には、内服治療で血糖コントロールしていたものの冠動脈疾患や癌の手術などによる入院を機にインスリン導入となった患者もいる。この場合、退院までの限られた期間でインスリンや血糖自己測定などの手技を習得しなければならないが、「在院日数が短くなる中、入院中は手技の習得だけで精一杯で、退院後の生活と結び付けられないまま退院するケースが増えている。外来での支援が欠かせない」と曽根氏は言う。

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