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特集◎高齢者にやさしい薬・検査・ロボット Vol.2
より低侵襲な検査が登場 患者負担を和らげるデバイスも
狭窄を見つける心電解析、採血不要の血糖測定器など

 高齢者では、身体的負荷の大きい検査や侵襲性の高い検査は行いにくい。そこで、安静時心電図で冠動脈の狭窄を検出できるネット経由の心電解析システムや、採血せずに血糖を測定できるモニタリングシステムなど、侵襲性の低い検査法の開発が進められている。


狭窄を見つける心電解析
安静時心電図で、患者に負荷なく狭心症を検出

 高齢者は心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクが高い。だが、胸痛などの自覚症状が出にくいため、診断のタイミングが遅れることがある。

 狭心症を診断する際は、虚血を評価するため、負荷心電図や心筋シンチグラフィー、カテーテル検査などが行われる。だが、運動負荷が必要だったり、費用や侵襲性の高さから、自覚症状のない高齢者には行いにくい。

 そこで最近注目されているのが、プレミアハートジャパン(東京都港区)の「MultiFunction-CardiogramMCG)」解析だ。2003年に米食品医薬品局(FDA)の承認を取得した。

 MCG解析は、V5誘導とII誘導から得られる心電データを関数式を用いて周波数帯域に変換し、その結果を健常者約2万人、虚血性心疾患などの心疾患患者2万2000人のデータベースと比較して、冠動脈の狭窄の度合いをスコア化する解析手法。患者に特異的な波形の特徴の有無などを調べて0~22点で評価する。

 患者1076人を対象に行われた臨床試験のメタアナリシスでは、冠動脈造影検査で70%以上の狭窄ありとされた患者を、感度91.2%、特異度84.6%の精度で検出した(Int J Med Sci.2009;6:143-55.)。

 MCG解析は、専用の心電計と送信用端末を用いて行う(写真4)。専用の心電計で約5分間心電図を取り、送信用端末を用いて心電データを同社のデータセンターに送信すると、即座に解析が行われ、5秒ほどでリポートが作成される仕組みだ(図2)。

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